理論の紹介

足裏の三点バランスが、二足歩行を可能にした

かつてヒトは、四足歩行をしていました。二足歩行が可能になったのは、片足立ちができるようになったからです。
デコボコな地面の上でも三脚がカメラをしっかり安定させるように、足裏の三支点(拇趾球、小趾球、かかと)でバランスを取り、足首をしっかり支えられるようになることで、「ヒト」は二本足で歩く「人」になったのです。

腰痛も膝痛も。痛みの原因は、体のゆがみ

しかし、二本足で立つようになって、人と重力との戦いが始まりました。
人は生まれつき、骨格に大なり小なりゆがみを抱えています。

遺伝だけでなく、身体的な癖やストレス、生活習慣や環境など、様々な要素がゆがみに影響します。
ゆがんだ体の重心がズレているのに対し、地球の重力は体の真上からまっすぐ垂直方向にかかってきます。

筋力によって体を支えられるうちはよいのですが、疲労や加齢などによって筋力が低下すると、ゆがみはさらに進行し、腰痛や膝痛、筋肉痛をはじめ、多くの障害が発生しやすくなってしまいます。

ゆがんだ体

体は、まっすぐな安定姿勢を求めている

姿勢保持理論

体の土台である足裏に高さ調整を施し、三支点による保持力を活性化することで、立ち姿勢での骨盤位置が安定します。
同様に、座っているときも骨盤の傾きを調整して、その位置を安定させると、無理な力をかけずに垂直方向に姿勢を保つことができます。

「立っているときも、座っているときも、骨盤位置が正しく安定していれば、無理・無駄な力をかけなくとも体は楽に垂直方向に保持される」。

これが、BALANCE工房の提唱する姿勢保持理論です。

骨盤位置が安定したまっすぐな体

無理なく楽に良い姿勢で、パワー全開!

三点バランス保持理論とは

体のゆがみを除き、楽にバランスを取るためには、体の重心軸と地球の重力軸ができるだけ重なるよう、姿勢を調整することが大切です。
足裏の三支点でバランスを取って立つと土台がしっかりし、体の重心軸は地球の重力軸と重なり合って、常にその軸の中心にいようとする動きが生まれてきます。

斜めに傾いた棒よりも、まっすぐ立った棒を支える方が楽なのと同様、少ない力でバランスが保てるからです。続けるうちに、自然とゆがみの少ない美しい身体バランスに整っていきます。

それだけではありません。身体バランスが整っていくと、自分の持つパワーやスピード、瞬発力等が最大限に発揮でき、体そのものが健康になっていきます。

「足裏の三支点で足もとの土台をしっかり安定させることで、無意識に垂直方向への姿勢を保持させる」。これが、姿勢保持理論のもととなった三点バランス保持理論です。

無意識のうちに、体が求める安定姿勢

座位理論とは

三点バランス保持理論を活用することで、無意識な姿勢保持反応により、骨盤位置や角度を整えて姿勢改善を行う事が出来ます。それと同様に、座位での骨盤位置や前後左右の角度を調整することで、理想的な腰椎の位置や角度に整える事が可能となります。

その結果、無理・無駄の無い、長時間の座位にも対応できる鉛直な姿勢を築く事が出来ます。座位でも立位同様の健康な姿勢を築くのが、三点バランス保持理論からの座位理論です。